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被災地“ニセ医師”に実刑判決
6月8日 15時35分

震災で大きな被害を受けた宮城県石巻市で、資格がないのに医師と称して診察や投薬を行い、医師法違反などの罪に問われた男に仙台地方裁判所は、「被災地の住民やボランティアの信頼を裏切った」と指摘して懲役3年の実刑を言い渡しました。

住所不定、無職の米田吉誉被告(42)は、震災直後の宮城県石巻市で、資格がないのに医師と称して診察や投薬をしたほか、被災地の復興支援の名目で財団法人から助成金100万円をだまし取り医師法違反や詐欺などの罪に問われました。
判決で仙台地方裁判所の須田雄一裁判官は、「本やネットで得た知識を基に行った医療行為は危険なもので、患者の症状をより悪くさせる可能性もあった。被告は、事実関係を認めて法廷で反省の態度を示しているが、被災地の住民だけでなく、ボランティアなど関係者の信頼も裏切る犯行で、社会的な影響も大きい」として懲役3年の実刑を言い渡しました。

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