トップページ経済ニュース一覧円と人民元 取り引きに課題も
ニュース詳細

円と人民元 取り引きに課題も
6月8日 17時3分

東京外国為替市場で日本の円と中国の通貨=人民元を直接交換する取り引きが始まって8日で1週間になりますが、市場の参加者は主に日本の大手銀行3行に限られていて、今後、市場の拡大に向けて参加者をいかに増やすかが課題となっています。

銀行間で円と人民元を直接交換する取り引きは、今月1日から東京と上海の外国為替市場で始まり、この1週間、東京市場の為替レートは1元=12円台で推移しています。
これまでのようにドルを介して交換しないため、手数料が少なく取り引きの拡大が見込まれています。
しかし、今のところ東京市場の参加者は、主に日本の大手銀行3行にとどまっています。
一日の取り引き金額もおよそ100億円ほどと、香港にあるドルと人民元を交換する市場に比べると1割ほどの規模だということです。
このため、希望する値段で取り引きに応じる相手が少なく、逆にコストが高くなる場合もあるということで、市場の参加者や取り引きをいかに増やすかが課題となっています。
みずほコーポレート銀行の加辺猛国際為替部次長は、「参加者は急激には増えないが、少しずつ増えると考えている。市場に厚みが出てコストが改善することを期待している」と話しています。

[関連ニュース]
このページの先頭へ