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武雄市、図書館委託計画で市民に説明会 質問相次ぐ | ||
武雄市は20日夜、市図書館を民間に委託する計画について、市民への説明会を開いた。樋渡啓祐市長が計画の概要を説明、利用カードの個人情報管理の問題や図書館機能低下への不安や疑問が相次いだ。 計画では来年4月から、レンタルソフト店を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に委託する。貸し出しカードはCCCの「Tカード」を導入することになっているが、履歴を残すかどうか選択できる2種類のカードを用意。樋渡市長は同意を受けて返却のメール通知やポイントが付与されるTカードと、返却と同時に履歴が消える図書館専用カードを導入すると説明した。 市民からは「同意を取ったら何でもOKなのか。個別に取るのか」「情報がCCC側に渡って長く保存されるのか」などの質問が相次いだ。市長は「同意は個別に取り、もらう情報の範囲は市民に知らせる」とし、個人情報がCCC側に移行するかは「いま詰めており、6月まで待ってほしい」と理解を求めた。 レファレンス(調査相談)や読み聞かせなどボランティアが行っている活動への不安の声も上がった。市長は「レファレンスが今より悪くなることはない。ボランティアの活動も従来通りで、市教委もサポートする」と答えた。 また改築費の市の持ち出しは約2億5千万円との見通しを明らかにした。説明会は図書館ボランティア団体の要請で開催し、市民ら約130人が参加した。 |
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2012年05月21日更新 |