秋春制の日程組んでみたらオフシーズンがなくなった
2012年5月12日
現状の国内の試合スケジュールをもとに秋春制の日程を組んでみたら、オフシーズンがなくなった、というお話。
以下のような条件で、試しに秋春制の日程を組んでみるとオフシーズンがなくなってしまうと。
・1~2月はウインターブレークとしてお休み
・12月は集客が見込めないミッドウイーク(ナイトゲームだし)の試合を組まない
・リーグ戦のミッドウイーク開催はできるだけ避ける(祝日除く)
・国際試合はFIFA発表のAマッチデー準拠
・天皇杯はプロ以外のスケジュールを考慮して年内終了
・ナビスコカップはACL組シードが不可能なので、
5、5、4、4の4グループでホームアンドアウェイの最大8試合
・ACLのスケジュールは2012年は発表通り。2013年は予想
・クラブワールドカップは無視(笑)
なぜ秋春制にするとオフシーズンがなくなるのか、というのは以下の武藤文雄さんの解説がわかりやすい。
日本代表、J1、天皇杯、ナビスコ、ACLなどの公式戦は、(ナビスコのグループリーグとACLのように)同日開催可能なケースを除き、年間のべ約70試合ある。それらに重要な代表戦の準備期間などを加えると、現状の日本のシーズンは約44週が必要なのだ。つまり、休めるのは約2ヶ月のみ。そして、この44週で70試合をこなすのだから、70マイナス44で、約26週は週中平日に試合を行う必要がある。
もし「秋春制」をとろうとすると(夏場をオフにしようとすると)、どうやっても11月から3月にかけての厳寒期に、週中の試合を相当数入れなければならなくなる。つまり、その厳寒期にナイトゲームを大量にこなす必要が出てくるのだ。
日程改革案を提案した田嶋副会長は「Jリーグのシーズンは、Jリーグの理事会で決めてもらう。その結果は尊重する」と語っているそうですが、はたしてどうなることやら。
→Jリーグ「秋春制」の可能性示唆
日本は積雪地帯なので、試合できない時期がある。じゃあそこをオフシーズンにすると、日程が合理的になる。それが現状のリーグ開催時期で、条件が違うところと無理やり合わせようとすると無理が出る。それでもやるメリットは代表関連だけってことですね。意味があるのかなあ。
— ケット・シーさん (@kettosee) 5月 11, 2012
秋春制移行するなら現状の国内2カップ戦(ナビスコ杯、天皇杯)体制をどうするかも合わせて議論する必要がある。ウィンターブレークを入れると開催可能週が減るので、相当厳しいスケジューリングになるはず。さらに上位クラブにはACLもある。クリアすべき課題は山積みだな。
— 上級大将 |益ಠิ))さん (@JQTS) 5月 11, 2012