何となく思いついたこと、目についたことをツラツラと…。
プロフィール
高木圭介
昭和44(1969)年6月4日、神奈川県川崎市生まれ。神奈川大学レスリング部を卒業後、1993年に東スポ入社。プロレス&格闘技、社会、レジャーなどを担当後、現在は特集部所属。 2006年10月、本紙携帯サイト「東スポ芸能」のスタートと同時に当コラムはスタート。2009年10月から晴れて、紙面でも連載開始。世の中の重箱の隅を愛する〝長期連載〟。
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357:アナゴさんがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
2012年06月01日

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          <2012年3月=東スポ携帯サイトより>


 2月26日放送の「サザエさん」(フジテレビ)の次週予告編を見て、脳天に衝撃が走った。

 映像ではアナゴさんが磯野家に来訪し、タラちゃんと一緒にお風呂に入っている場面までが…。そして次週のタイトルは「わが家の穴子さん」ときた。

 花沢さんの登場頻度の高さからも分かるように、ここ数年のサザエさんは磯野家&フグ田家以外の登場人物のキャラ立ちが顕著だ。衝撃の予告編を見て以来1週間、私の頭の中は仕事も手につかないほどアナゴさん一色となった。

 そもそもアナゴさんが磯野家に住み着く理由は? 夫婦喧嘩で家を追い出されたのか? はたまた家庭の事情でアナゴ夫人が実家に帰ってしまったのか? 波平とフネが温泉旅行中にでも急きょ、マスオの実家で不幸があり、サザエとマスオが大阪に行き、子供たちの面倒を同僚のアナゴさんに託したのか? だとしたら近所に住むノリスケ一家の立場は…なんて、色んな想像&妄想、憶測が頭の中をグルグルと回り続ける。

 1週間後の3月4日、ついに作品No.6595「わが家の穴子さん」(脚本・雪室俊一)の放送が始まる。テレビの前に正座した私は、アナゴさんの一挙手一投足、セリフを聞き逃さんと全神経を集中させた。

 磯野家で夕食をご馳走になったアナゴさんは「久しぶりに家庭の味を堪能させていただきましたっ」と語尾に不思議なアクセントをつけつつ「家内の母親の病状がハッキリしないんで…」と説明。夫婦喧嘩ではないが、奥さんが実家に帰ったことでアナゴさん磯野家にやって来たのだった。 その昔、正月の三が日などは商店や食堂の休業は当たり前だった。ゆえに「独身男は餓死する」なんて言われていたもの。そんな時代と違い、今はコンビニもファストフード店もある。1人でも全く不自由なく暮らしていける現代において、妻が実家に帰っただけで、会社の同僚の家に泊まりに来るアナゴさんは、とことん〝昭和の男〟だ。

 そんなアナゴさん、実は27歳。こんなに老けた27歳、周囲を見渡しても全く見当たらない…。

 カツオ、ワカメ、タラちゃんの歓迎ぶり、アナゴさんへのなつき方は異常なほど。タラちゃんは一緒にお風呂に入り「極楽極楽」なんて言葉を教えてもらい、勉強を見てもらったカツオは算数のテストで81点を取る奇跡! ついでにアナゴさんが学生時代「ヤマ勘名人」と呼ばれていたことも明るみになった。

 自称面食いの花沢さんに対して、アナゴさんを「シブ~い2枚目だよ」とからかい半分で紹介したカツオだったが、帰ってきた感想は「アナゴさんって、あんなに素敵な人だったの!」と衝撃的なモノ。アナゴさんのルックスは花沢さんの〝どストライク〟だった。カツオの自尊心も傷つきまくる。

 アナゴさん役の声優・若本規夫は花沢さんの父親役も兼任。そして花沢さん役の山本圭子はアナゴ夫人役を兼任しているという、スタッフの遊び心を感じさせるシーンでもあった。

 結局、アナゴ夫人は夫婦喧嘩で実家に帰っており、アナゴさんはマスオにウソをつきつつ磯野家に転がり込んでいたことが発覚。事情を察したアナゴ夫人が磯野家を来訪し、得意とするフランス料理の腕をふるいつつ、何も知らずに再び磯野家を訪れたアナゴさんを、きっちり捕獲して家へと連れ帰るのだった。

 知名度はバツグンだが、これまで「恐妻家」「ドラマ版ではK―1の武蔵、夫人を北斗晶が演じた」ぐらいしかデータがなく、謎が多かったアナゴさんだが、今回の放送で色んなコトが明るみとなった。

 いつの日か、サザエさんのスピンオフ作品として「アナゴさん」なんて5分アニメでも放送してくれたら嬉しい。内容は「ドタンバのマナー」(サトウサンペイ作)みたいなサラリーマンの知恵袋&悲喜劇みたいなライトな物でいいから。


ネタになる!!
えー!?異議あり!!





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06月08日更新
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