大飯再稼働:首相が夕方会見 国民に原発の必要性説明へ
毎日新聞 2012年06月08日 11時45分
野田佳彦首相は8日夕、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働の必要性を国民に説明するため記者会見を行う。福井県の西川一誠知事が再稼働に同意する条件として、首相が原発の重要性を「国民に直接訴える」よう求めているため。会見を経て、西川知事の同意が得られれば、首相は関係3閣僚との会合を開き、再稼働を決定する方針だ。
首相は会見で、原発の必要性と安全性を改めて強調する見通し。西川知事は4日、細野豪志原発事故担当相らと福井県庁で会談した際、「原発は重要で再稼働が必要だと首相が国民に直接訴えることが、国民の安心と支持につながる」と述べ、首相の発言に納得できれば、再稼働に同意するための手続きに入るとしていた。
政府内では、首相がこれまでも原発の必要性について記者会見などで説明していることから、改めて会見を開くことに慎重な意見もあった。しかし、福井県の求めに応じなければ再稼働が遅れ、夏の電力需要期に間に合わない可能性があったことから受け入れた。【阿部亮介】