野田首相、大飯原発再稼働の必要性を説明するため記者会見へ
福井県の関西電力大飯原発3・4号機の再稼働に向け、野田首相は8日午後6時から、原発再稼働の必要性を国民に説明するための記者会見を開くことになった。
本来、今週中の再稼働を想定していた野田首相だったが、福井県から、まず首相自らが国民に再稼働の必要性を訴えるよう、待ったがかかったのを受け、8日の緊急会見に踏み切った。
午前10時すぎ、藤村官房長官は「(西川知事との)やりとりの中で、発言が必要というご要請があるようなので、それ(会見)を検討しているというところです」と述べた。
大飯原発をめぐっては、先週、細野原発担当相が福井県を訪れて、再稼働への理解を求めた際に、西川知事から「再稼働の必要性について、首相が国民に訴え、疑問に答えていただくことが、国民の安心と支持につながる」と、野田首相の会見を求められた。
政府は、すでに再稼働の必要性は説明しているとして、これに消極的だったが、再稼働の遅れを懸念し、8日午後6時から緊急会見を行うことにした。
野田首相は、会見を経て、福井県からの同意を取りつけ、来週、関係大臣会合を開き、再稼働を最終判断したい考えだが、どれだけ再稼働が必要なのか、安全性は確保されているのか、納得のいく説明が求められる。