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【サッカー】

きょうヨルダン戦 川島 シュートも打たせん

2012年6月8日 紙面から

ヨルダン戦を前に練習するGK川島=埼玉スタジアムで(由木直子撮影)

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 サッカーの日本代表は8日、埼玉スタジアムで行われるワールドカップ(W杯)ブラジル大会アジア最終予選第2戦で、ヨルダンと対戦する。試合前日の7日、両チームは会場の埼玉スタジアムで一部公開の公式練習を行った。日本の守護神GK川島永嗣(29)=リールス=は、被シュートをゼロに抑えて個人技を封じる理想の“完全試合”で2連勝&2連続完封スタートに照準を絞った。 

 日本の守護神は胸を張り、“どや顔”でパーフェクトな守備の継続を誓った。オマーン戦では守備陣がシュート1本に抑え込み、“準完全試合”を達成。川島の出番はほとんどなかったが、「オマーン戦はリズムが良かった。シュートを打たせる前に、相手の個人技を出させないようにする」と強調した。

 ヨルダンには不気味な個人技を持つスーパーサブが控える。レアル・マドリードBやバルセロナBに所属した経験を持つFWバワブだ。2011年のアジア杯ではメンバー入りしていなかった秘密兵器。07年のバルサB時代には、のちにバルセロナで数々のタイトルをもたらし名将に上り詰める若き日のグアルディオラ氏の薫陶を受けている。

 川島も映像で動きはチェック済み。ただ、経歴や先入観にとらわれることはなかった。「特徴は把握しているが、イメージにとらわれずにやる。自分たちの形に持ち込み、うまくやることが大事になる」。2010年の南アフリカW杯後、ベルギーのリールスで2年間、経験を積んできた。未知の相手との対応策、準備はできている。

 川島は真剣なまなざしで言う。「キーパーはその試合、その試合で対応しないといけない。たとえ、シュートが一本でもその時に備え集中力を高める」。クラブでは攻められる時間帯が多いが、日本代表のW杯アジア最終予選では逆の展開に。だが、「それは関係ない」と心の中で波が立つことはなかった。明鏡止水。シュートを打たせず、防ぐ。“どや顔”の裏に潜む冷徹さで、日本代表を2試合連続完封、完全試合へと導く。 (占部哲也)

 

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