'12/6/7
広島ヘリポート11月運用へ
広島県は6日、県営広島西飛行場(広島市西区)を廃港にして整備する広島へリポートの運用を11月に始める方針を決めた。国土交通省大阪航空局が5日付で県のヘリポート設置申請を許可したため、近く工事に入る。
工事は、ヘリコプターが離着陸する場所を表示するマークの塗装や路面の舗装、夜間用の航空灯の設置など。工事費1億5千万円は県と広島市が折半する。県は今後、工事の進み具合などを踏まえ廃港・ヘリポート化する日程を確定させる。
ヘリポート化で、西飛行場に駐機する小型飛行機9機は移転を迫られる。利用者の一人で、大阪航空局が5月に開いた公聴会で廃港に反対した広島県北広島町の会社社長杉本健一さん(62)は「利用者の声が反映されず、残念だ」と話した。
広島へリポートの運用時間は原則、午前8時半〜午後7時。県警や広島市消防局などの15機が駐機する予定という。敷地面積は当初は跡地全体の49・5ヘクタールとするが、滑走路北端を横切る広島南道路の工事に合わせて縮小され、最終的には約8ヘクタールとなる。