ニュースランキング

'12/6/6

太陽に黒い点 しっかり観察<動画あり>




 金星が太陽面を横切る珍しい天文ショーが6日、国内各地で観測された。広島市では早朝から学校などで観察会があった。

 金星は午前7時10分ごろ、太陽に差し掛かった。太陽の表面を小さな黒い点が斜めに移動するように見え、午後には通り過ぎた。

 南区の比治山女子中高では、天文地学部の生徒たち約300人が早めに登校し、校舎前の広場に集まった。紙コップの底に窓を開けて特殊シートを貼った手製の観察用具や望遠鏡で画用紙などに投影させて観察した。高校3年の仲摩つかささん(17)は「太陽の大きさや金星の動きが実感できた」と喜んでいた。

 金星の太陽面通過は2004年6月、国内で130年ぶりに見られた。中国地方の大半は当時、曇り空で観察が難しかったという。国立天文台(東京都三鷹市)によると、国内で次に観測できるのは105年後の2117年12月11日。

 動画はこちら

【写真説明】手製の観測用具や望遠鏡を使い、金星の太陽面通過を観察する比治山女子中高の生徒=6日午前7時45分、広島市南区(撮影・今田豊)

【写真説明】広島市上空で観察された金星の太陽面通過。太陽の縁に金星が黒い点のように浮かび上がる=6日午前7時27分、広島市中区(撮影・宮原滋)




MenuTopBackNextLast