大震災:身元不明犠牲者の似顔絵公開 宮城県警
毎日新聞 2012年05月31日 19時26分(最終更新 05月31日 19時51分)
宮城県警は31日、東日本大震災で亡くなった身元不明の犠牲者20人の似顔絵を、県警ホームページ(http://www.police.pref.miyagi.jp)で公開した。身元不明者の似顔絵公開は全国で初めてという。
同県沿岸部で見つかった男女について、県警鑑識課員らが、火葬前の遺体の写真を基に事件捜査の手法で生前の姿を推測して描いた。7月末までに約70人分の似顔絵を公開する。問い合わせがあればDNAや歯型などで身元を確認する。県警は知り合いや遠くに住む親族らからの情報提供を期待している。
県警によると、同県内の身元不明者は30日現在で208人で、県警身元不明・行方不明者捜査班の金野芳弘検視官は「犠牲者全員を一日も早くご家族へお返しするため、情報を提供してほしい」と呼びかけている。似顔絵はホームページのほか、沿岸部の県内13署でも見られる。【竹田直人】