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世銀基金トップに邦人女性官僚
6月8日 6時20分

地球環境の保全などに取り組む世界銀行グループの基金「地球環境ファシリティ」のトップに、日本の財務省の女性官僚が起用されることが決まりました。

「地球環境ファシリティ」は、発展途上国の環境保護や気候変動の問題への取り組みを支援するための世界銀行グループの基金で、現在、180か国以上が加盟しています。
そのトップに、日本政府が後押ししてきた財務省の石井菜穂子副財務官が就任することが7日、正式に決まりました。
石井氏は、1981年に財務省に入省したあと、IMF=国際通貨基金のエコノミストや世界銀行のスリランカ担当局長などを経て、2010年8月から副財務官を務めています。
新興国の著しい成長を背景に近年、国際機関のポスト争いは激しくなっており、環境保全プロジェクトへの資金配分を決める権限を持つ「地球環境ファシリティ」のトップの座を射止めたことは、日本にとって一定の成果となりそうです。石井氏は7日、NHKの取材に対し、「地道に環境分野で貢献を続けてきた日本の努力が認められた。各国の財政状況の厳しさもあり、環境保全への取り組みに対しては逆風も強いが、投資効果の高いプロジェクトに集中的に資源を投じるなど知恵を絞りたい」と述べました。

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