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脱法ハーブ販売 業務上過失傷害容疑
6月8日 6時53分

脱法ハーブを、吸引するための商品ではないと説明せずに販売し、ハーブを吸った男女を急性薬物中毒にさせたとして、警察は、滋賀県草津市のハーブ販売店の経営者を、業務上過失傷害の疑いで逮捕しました。
この容疑でハーブ販売店の経営者が逮捕されたのは全国で初めてです。

逮捕されたのは、滋賀県草津市のハーブ販売店の経営者で、京都市左京区に住む前田憲宏容疑者(37)です。
滋賀県警察本部の調べによりますと、前田容疑者は先月28日、20代の男女に脱法ハーブを販売する際、吸引するための商品ではないと説明すべきだったのに、説明しないまま販売し、2人を急性薬物中毒にさせた業務上過失傷害の疑いが持たれています。
警察は7日、販売店を捜索し、脱法ハーブなどを押収しました。
警察の調べに対し前田容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているということです。
脱法ハーブを巡っては、吸引して気分が悪くなる人が各地で相次ぎ、死亡する人も出るなど、若者を中心に乱用が問題になっています。警察によりますと、2人が吸った脱法ハーブには、薬事法の改正で来月から指定薬物となる成分が含まれていましたが、現時点で薬事法に抵触する成分はなかったということです。
しかし、店側には健康被害を防ぐ注意義務があったとして、業務上過失傷害容疑での逮捕に踏み切りました。
警察によりますと、この容疑でハーブ販売店の経営者を逮捕したのは全国で初めてだということです。

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