【藤波辰爾】58歳現役プロレスラーの”ドラゴン”が、情報化社会にプロレスで挑む!
(写真/田中まこと)
プロレスの黄金期から活躍を続ける藤波辰爾氏に、DVD-BOXの発売を記念して、その足跡とプロレスの素晴らしさについて聞いた。
58歳にして現役プロレスラーのドラゴンこと藤波辰爾が、デビュー40周年を記念して『藤波辰爾デビュー40周年記念DVD-BOX』をリリースした。78年に”ドラゴン・スープレックス”を初披露し、プロレス界を震撼させたホセ戦をはじめ、国内外の会場を熱狂させた若きドラゴンの試合を収録している。
「今でも当時のVTRを観ると、元気が湧いてくるし、試合での動きにもキレが出てくる。僕のプロレス人生のひとつの原点だね」
今後も現役を続け、プロレスから学んだことを新たな世代に伝えていきたいという藤波。そこには、情報化社会で育つ子どもに向けたこんな提案も。
「当時は海外の情報なんて全然なくて、実際に体験するしかなかった。今はネットでいろんな情報がすぐ手に入るけど、生で見て体験しなきゃわからないことがいっぱいあるよね。だから僕は、子どもにプロレスごっこを推奨しているんだ。プロレスを体験することで、痛みや限界を覚えてほしい。有刺鉄線とか爆発はやっちゃダメだけど(笑)。そして、その親には『こんなすごい試合を生で観てたんだぞ』って子どもに自慢しながら、DVDを観てほしいね」
(文=高橋ダイスケ)
藤波辰爾(ふじなみ・たつみ)
1953年、大分県生まれ。プロレスラー。日本プロレスに入門後、71年にデビュー。以後、現役のプロレスラーとして活躍を続ける。ニックネームは”ドラゴン”。新日本プロレスの旗揚げにも参加し、スター選手として圧倒的な知名度を誇った。11年には、長州力、初代タイガーマスクと共に、プロレスイベント「レジェンド・ザ・プロレスリング」を旗揚げし、今もなおプロレスファンから熱い視線を送られている。得意技は自身が編み出したドラゴン・スープレックスやドラゴン・スクリューなど。
『藤波辰爾デビュー40周年記念DVD-BOX』
藤波辰爾のデビュー40周年を記念して作られた、永久保存版DVD-BOX。WWFジュニア王座、NWA世界インタージュニア王座のTVマッチを全54試合収録している。81年のヘビー級転向までの試合では、対戦相手としてチャボ・ゲレロ、剛竜馬、トニー・ロコ、スティーブ・カーンといった往年の名選手たちがずらりと並び、プロレスファンには感涙のラインナップとなっている。自身のオリジナル技であるドラゴン・スープレックスを初披露した、WWWF世界ジュニアヘビー級選手権でのカルロス・ホセ・エストラーダとの試合なども収録し、計718分の大ボリュームで発売中。
販売:ポニーキャニオン 発売:ビデオ・パック・ニッポン 価格:2万1000円(税込/4枚組)
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