「Android」スマホ、世界市場シェアは今年がピークとの予測
Computerworld 6月7日(木)13時50分配信
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2012年と2016年のスマートフォンOSの世界市場シェア、および同期間の年平均成長率(Source:IDC Worldwide Mobile Phone Tracker,June 6,2012) |
IT専門調査会社の米国IDCが発表した2016年までのスマートフォン市場に関するレポートによれば、米国Googleの「Android」は 今後もスマートフォン用OSの首位を守るが、シェアは米国Microsoft「Windows Phone」の台頭とともに少しずつ縮小するという。
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IDCは、Android搭載スマートフォンの世界市場シェアは今年(2012年)末に61%を記録するものの、2016年には52.9%まで下落すると予測している。ここまで成功を収めてきたAndroidだが、今後の命運は韓国Samsung Electronicsの動向次第で大きく左右されるというのがIDCの分析だ。
2012年第1四半期に世界で出荷された全Androidスマートフォンのうち、約45%はSamsung製が占めている。Samsungに競合するスマートフォン・ベンダーは多数あるが、出荷台数を大きく伸ばした競合ベンダーはなかった。
一方、後を追うWindows Phoneは、新興国市場におけるフィンランドNokiaの強力なプレゼンスに助けられ、2016年には2番目に人気の高いスマートフォンOSへと躍進する見込みだという。Windows Phoneの市場シェアは、2012年の5.2%から2016年は19.2%へ上昇するとIDCは予測している。
とはいえ、近年のNokiaはスマートフォン市場ばかりでなく、現時点では新興国市場での売上に頼っているフィーチャーフォン(多機能携帯電話)市場でも苦戦を強いられている。IDCは、Windows Phoneがいずれ2位の座を獲得するには、Nokiaが新興国市場での足場を今まで通り確実なものにする必要があると説いている。
Appleの「iPhone」に関しては明るい未来が描かれている。市場シェアは2012年の20.5%から2016年の19%へと、多少の下落が予測されているが、出荷台数の大幅な成長は2016年まで継続するだろうとIDCは述べている。
また、苦境から抜け出せずにいるカナダResearch In Motion(RIM)ではあるが、同社の「BlackBerry」が市場から消えることはなさそうだ。BlackBerryは、消費者が安価なメッセージング・デバイスを求めている新興市場に居場所を見つけられるだろうとIDCはコメントしている。
BlackBerryのOS市場シェアは2012年に6%となり、2016年も同水準を維持すると予測されている。
全体としては、2012年に各ベンダーが出荷する携帯電話/スマートフォンの台数はおよそ18億台で、2011年の17億台を上回る。2016年末までには23億台の携帯電話が流通チャネルに乗るとの見通しだ。
(Mikael Ricknas/IDG News Serviceロンドン支局)
最終更新:6月7日(木)18時50分
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