5月17日の夕刊NET-IBでインタビューをお伝えした京都大学大学院教授の藤井聡氏の研究室に在籍していた中野剛志氏が、5月31日をもって京都大学大学院工学研究科准教授を退官し、6月1日から経済産業省へ復帰した。
中野氏は、2010年5月に京都大学に出向するまでは、経済産業省で省エネルギー・新エネルギー対策課課長補佐などを歴任していた。2011年、フジテレビの朝の情報番組「とくダネ」やNHKの「視点・論点」に解説者として出演したほか、同年、集英社から出版した『TPP亡国論』が2012年、中央公論新社が主催する新書大賞で第3位を受賞。
最近では、各種媒体を通じて大阪維新の会の政策批判を展開。橋下徹大阪市長からツイッター上で名指しで非難されるなど、現役の官僚出向者としては異例の論陣を張っていた。今後は、国家公務員として職務専念義務と守秘義務から今までのような言論活動を行えなくなるため、そのことを惜しむ声が多い。
中野氏は、師匠である藤井氏同様、デフレ経済下では民間の力だけで需要を拡大して経済を成長させることはほぼ不可能という立場。これを打開するには、老朽化した橋や道路、耐震化など積極的な公共投資を行ない、需要創出することを主張していた。
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