中国利下げ:景気失速、強い危機感 内需拡大進まず

毎日新聞 2012年06月07日 23時50分(最終更新 06月08日 00時53分)

 【北京・井出晋平】中国人民銀行が7日、利下げに踏み切った背景には、景気の失速への強い危機感がある。欧州債務危機の影響で頼みの輸出は鈍化。内需拡大という経済の構造改革もなかなか進んでいない。消費者物価指数(CPI)の上昇率が鈍化するなど、インフレ懸念が後退したタイミングをとらえ、本格的な金融緩和に踏み込んで景気の下支えを図る。市場では、年内の追加利下げ観測もある。

 「成長を安定させることをより重要な位置に据える」。温家宝首相は先月地方視察した際にそう表明し、安定成長維持のため景気刺激策に取り組む姿勢を示した。中国では、予想外の急速な景気減速に危機感を強めたと受け止められている。

 4月の輸出は、欧州向けが落ち込んだ影響で前年同月比4.9%増と前月(8.9%増)から大きく鈍化。4月の工業生産も、約3年ぶりに増加率が2桁を割り込んだ。4〜6月期の実質国内総生産(GDP)成長率は、8%を割り込むとの予想も出ている。

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