カルザイ大統領 国際部隊の誤爆非難

6月8日 4時9分

アフガニスタンのカルザイ大統領は、アメリカ軍などの国際部隊による誤爆で市民１８人が死亡したとして、国際部隊を強く非難するとともに、対応を検討するため、訪問先の中国から急きょ帰国すると発表しました。

アフガニスタンでは６日、首都カブールの南のロガール州で、反政府武装勢力の掃討作戦を行っていた国際部隊が住宅を空爆しました。これについて、州の当局者が、女性や子どもが多数犠牲になったと発表したのに対し、国際部隊は、民間人の死亡は確認できていないとしています。
アフガニスタンのカルザイ大統領は７日、訪問先の中国で声明を発表し、「国際部隊の空爆で罪のない民間人が１８人殺害された。一般市民を巻き込む軍事作戦は容認できない」として、国際部隊を強く非難しました。
アフガニスタンでは６日、反政府武装勢力タリバンによる自爆テロもあり、市民２２人が死亡したほか、およそ６０人がけがをしました。
戦闘やテロによる民間人の犠牲が相次いでいることを受けて、カルザイ大統領は対応を検討するため、中国訪問の日程を急きょ切り上げて帰国するとしています。