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丹羽大使 尖閣購入なら危機に
6月7日 21時52分

東京都の石原知事が尖閣諸島を都で購入したいという考えを示していることについて、中国駐在の丹羽大使は「実行されれば、日中関係に重大な危機をもたらすことになる」と述べ、反対する立場を明らかにしました。

中国駐在の丹羽大使は、イギリスの新聞「フィナンシャル・タイムズ」のインタビューに答え、その内容が7日付けの紙面に掲載されました。
この中で、丹羽大使は、東京都の石原知事が尖閣諸島を都で購入したいという考えを示していることについて、「実行されれば、日中関係に重大な危機をもたらすことになる。私たちは、これまでの数十年間の努力を無にすることは容認できない」と述べ、反対する立場を明らかにしました。
尖閣諸島購入の是非について丹羽大使が見解を公にしたのは、これが初めてです。
日本大使館は、インタビューが今月1日に北京市内で行われたことを明らかにしたうえで、丹羽大使の発言の内容については「今の段階では一切コメントできない」としています。

官房長官“外務省から注意した”

藤村官房長官は、午後の記者会見で「発言は、丹羽大使が個人的な見解を述べたもので、政府の立場を表明したものでは全くない。丹羽大使の発言が、政府の見解のようにとらえられては間違いなので、本人に、しかるべく外務省から注意した」と述べました。

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