維新盟友:橋下市長と松井知事にずれ…大飯再稼働、対民主
毎日新聞 2012年06月08日 02時30分(最終更新 06月08日 02時44分)
こうした食い違いについて、橋下市長は「僕が(倒閣撤回を)言ったからといって、(維新として)すぐに撤回というわけにはいかないと思う。ただ松井知事も僕も気持ちは一緒だ」と釈明。松井知事は「ずれているか、ずれていないかは皆さんで感じてもらうことだ」と言いながら、含みを持たせた。「戦いだからいろんな戦法がある」
2人の言動のずれについて、府幹部は冷静だ。「原発再稼働でも民主との対決でも、違いをそのままにしておくことで、どの関係者や政党とも決定的に対立しないよう計算している。保険を掛けているのでは」と分析する。原発再稼働を巡る市長との見解の違いについて、松井知事は「わざと食い違わせている」と関係者に打ち明け、計算ずくをにおわせたという。
自民府連幹部は「市長は慎重で、一つでもけがをしないように振る舞っている。知事は強気で、どことけんかをしても今なら勝てると思っているのではないか」と、気質の違いを指摘。ただ、「離れると失速するとお互い分かっているから、決定的に対立することは絶対にない」(同幹部)という見方が一般的だ。【平野光芳、熊谷豪】