この民宿はまだ、ちゃんとしたアパートでサービスもきちんとしているようだったが、なかには、1つの部屋に男女関係なく、何人も宿泊させる民宿もあるようで、注意が必要だ。
もう1つ、親からソウル中心部の不動産を相続し、そこにモーテルを建てて大繁盛しているという韓国人の知人からこんな話も聞いた。モーテルというのはラブホテルと考えてもらえばいい。最近、この知人から「うちのホテルは最近、カップルが来てもすべて断っている」と聞いた。
カップルを断るラブホテル?
「カップルを断るラブホテル?」。事情を聞いたらこうだ。旅行会社から「外国人向けホテルが足りないから一度、当社の予約サイトに登録したらどうか」と言われ、試して見たらびっくり。「外国人の観光客の予約がどんどん入ってきた。予約率はほぼ100%で、カップルを受け入れる余裕はない。部屋の回転だけを考えるとラブホテルの方が経営効率はいいが、ラブホテルはトラブルも多くて・・・」と言う。
この知人によると、「ベッドもバスルームもすべて日本のラブホテルを真似た仕様で、外国人観光客向けで大丈夫かと心配したが、東南アジアや欧米の観光客はかえって喜んでいるようだ」という。
さらに最近は「チムジルパン」というサウナに泊まってしまう若い旅行者も出てきた。広い湯船に各種サウナ、仮眠室やスナックコーナーもあり、場所を選べば、清潔で安全で、圧倒的に安い。午後10時過ぎに入れば、翌朝10時まで1万数千ウォンというサウナも多い。ただ、こちらも場所をきちんと選ぶことが条件だ。
中国をはじめとしたアジア諸国の経済力の上昇。低価格航空会社の相次ぐ就航などで、アジア地域では空前の海外旅行ブームが起きている。円高と東日本大震災のあおりで、韓国がその受け皿として急浮上している。
だが、さすがの韓国も、訪問旅行者の激増に最重要インフラであるホテルが足りないという異常事態に陥っている。
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