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民主党に“白旗”バケの皮剥がれた橋下徹

【政治・経済】

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2012年6月2日 掲載

「変節」「豹変」「言い訳」の記者会見

 正体見たり。ついに橋下徹大阪市長のバケの皮が剥がれた。
 関西電力の大飯原発再稼働に反対してきた橋下が「事実上の容認」に転じた件である。橋下は1日の記者会見で、「細野大臣が『暫定的な安全基準で過渡的な安全判断である』と明言した」「発送電分離など『電力供給革命』に道筋が見えてきた」と説明。「現実の政治というのは、その時々に応じて判断しないといけない」と言い訳しながら、自らの“変節”の理由を並べていた。
 そのうえ、次期衆院選で民主党と全面対決することも撤回。「『民主党に国の統治は任せられない』と言ったのは、暫定的な安全基準なのに『安全宣言』したから。今回、細野大臣が『暫定的』と正直に認めたから、(倒閣の)前提事実はなくなった」とアッサリ白旗を揚げたのだった。
 あまりの豹変ぶりにフジテレビの安藤優子キャスターにまで「今まで言っていたことは建前だったんですね」と皮肉られていた。
 原発再稼働問題の取材を続けているジャーナリストの横田一氏もこう言った。
「会見では完全に弱腰でした。これで維新の会のイメージダウンは避けられないでしょう。形式的に手続きを踏めば、官僚の作った『数字』を信じるのか。結局、官僚に手玉に取られる並の政治家だとわかりました」
 でも、これが橋下という男の本質だ。ハデな攻撃は注目を集めるためのポーズ。計算ずくで相手を完全に敵に回さず、だから、悪者にもならない。
「橋下さんのうまいところは、『結論』を言わないことです。原発再稼働も発言をよく聞くと、原発の是非ではなく『プロセス』を批判していた。彼はリアリスト。本気で再稼働に反対したら、財界が選挙で協力してくれなくなるのをわかっている。記者会見では『暫定的』という言葉を何度も繰り返していましたが、電力使用ピークの夏を過ぎても政府が原発の稼働を止めなければ、一転、文句をつけるための下地づくりでしょう」(地元記者)
 ズルい政治家である。
~2012年6月2日以前の記事~

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