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2012年6月7日10時7分

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東電社員殺害、再審開始と刑執行停止認める 東京高裁

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写真:ゴビンダ・プラサド・マイナリ元被告=「無実のゴビンダさんを支える会」提供拡大ゴビンダ・プラサド・マイナリ元被告=「無実のゴビンダさんを支える会」提供

 1997年に東京都渋谷区で起きた東京電力女性社員殺害事件の再審請求審で、東京高裁(小川正持裁判長)は7日、強盗殺人罪で無期懲役が確定したゴビンダ・プラサド・マイナリ元被告(45)=ネパール国籍=の再審開始を認める決定をした。刑の執行停止も認めた。

 マイナリ元被告は一貫して殺害を否認し、無実を訴えてきた。2000年4月の一審・東京地裁判決は「被告が犯人だとすると説明できない事実が多数ある」として無罪を言い渡した。

 しかし、同年12月の二審・東京高裁判決は「一審は証拠の評価を誤っている」と述べて逆転有罪とし、無期懲役を言い渡した。03年10月に最高裁が上告を棄却し、確定した。

 再審請求審では、被害女性(当時39)の遺体の付着物などの証拠が検察側から開示され、新たにDNA型鑑定が実施された。殺害現場にあった体毛と、女性の体内から採られた精液の型が一致し、元被告と異なる男性のものと判明。弁護側は「部屋で最後に女性といたのは、元被告ではない」と主張し、再審を求めていた。

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