地方首都機能バックアップ方策検討委 「皇室の京都居住」中間案盛り込まず2012.5.31 02:12

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首都機能バックアップ方策検討委 「皇室の京都居住」中間案盛り込まず

2012.5.31 02:12

 ■「実現難しく、議論も不十分」

 首都・東京が大災害などに見舞われた場合に備え、京都が果たすべき役割を検討する府などの「京都首都機能バックアップ方策検討委員会」(座長、尾池和夫前京都大総長)は30日、事務局の原案で盛り込まれていた「皇室の京都居住の実現」について、実現性が低いとして中間案に盛り込まないことを決めた。

 検討委は、府と京都市、京田辺市、木津川市、精華町の5自治体に加え、文化や観光、都市計画など有識者9人の委員で構成。この日は皇室の京都居住について、委員から「住居や皇族の教育を考えると、実現が難しく、議論も不十分」との意見が出され、来月にも政府に提出する中間案に盛り込むことを見送った。

 中間案には、居住よりも実現可能性が高い皇室の京都長期滞在や、外交儀礼の京都開催を盛り込む方針。

 一方、府と京都市、経済界などは3月、30年後の未来像を提言した「KYOTO VISION 2040」で皇室の一部機能移転を目指す「双京構想」を打ち出しており、検討委事務局は今後、機能移転の可能性を専門的に話し合う委員会の設置を検討する。

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