福井・大飯原発:再稼働問題 県判断、今月後半以降 政府対応見極め
毎日新聞 2012年06月07日 大阪朝刊
福井県おおい町の関西電力大飯原発3、4号機の再稼働問題で、福井県の判断が今月後半以降にずれ込む可能性が高まっている。西川一誠知事が野田佳彦首相に「原子力発電の重要性を国民に直接、訴える」ことなどを求め、政府の対応を見極めているためだ。県やおおい町長が重視する県原子力安全専門委員会も、次の開催は来週以降になる見込み。原発が1基もフル稼働しないまま7月を迎えることになりそうだ。【近藤諭、佐藤慶】
西川知事は今月4日、細野豪志原発事故担当相との会談で野田首相の対応を求め、「そうした対応がされれば、県民の理解を得るよう努力し、問題の解決に臨む」と述べた。野田首相が記者会見などで表明しない限り、再稼働判断に向けた手続きを進めないと表明した形だ。野田首相は同日、「(再稼働は)日本の発展のために必要だ」などと述べたが、十分な対応と受け止められず、県内手続きは止まったままだ。
県側の手続きは、(1)専門委が政府の判断基準や大飯原発の安全対策を検証した報告書をまとめ、知事に提出(2)おおい町長が判断(3)県議会各会派が報告書の説明を受け、全員協議会で意見表明(4)知事が判断−−の順となる。