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名取・閖上区画整理 居住区域「内陸へ拡大を」 陳情書提出
東日本大震災で被災した宮城県名取市閖上地区の復興計画について、同地区の住民団体が計画の一部変更を求めて8日、佐々木一十郎市長に陳情書を提出する。現地再建型の区画整理事業区域を西側へと拡大し、居住区域を内陸側へ広げることを要望する内容で、住民団体は今月中にも署名運動を開始する。
陳情書を提出するのは閖上地区現地再建区域の一部変更を求める会(大友美恵子代表、14人)。 陳情書は(1)閖上地区被災市街地復興土地区画整理事業区域(121.8ヘクタール)の西側への拡大(2)居住区域の内陸側への変更(3)心的傷害を受けた住民のため仙台東部道路西側に居住区域を設ける−ことを求めている。 市は閖上地区のうち貞山堀東側を非居住区域にし、同西側の地盤を平均約3メートルかさ上げして居住区域(約80ヘクタール)にする区画整理案を、4月末から住民に説明してきた。 大友代表(66)は「津波が怖くて戻れない人が数多くいる。市のいまの計画では閖上に戻れる人は限られる。少しでも西側に街をつくってもらえれば、戻れる住民が増えるはずだ」と話す。同会は市議会にも陳情書を提出する方針。
2012年06月07日木曜日
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