「米経済失速なら行動の用意」、FRB当局者が相次ぎ発言
[フォートローダーデール(米フロリダ州)/ベルビュー(ワシントン州) 6日 ロイター] 米アトランタ地区連銀のロックハート総裁とサンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は6日、連邦準備理事会(FRB)は景気支援のため追加措置を講ずる準備があるとの見解を示したが、どちらも現時点での実現には踏み込まなかった。両総裁は今年FOMCでの投票権をもつ。
両総裁は、米国にとっての主要リスクは深刻化する欧州危機と指摘。ロックハート総裁は講演で「見通しへの著しいリスクが高まっているというのが個人的な見解だ」と指摘。「緩やかながらも成長が続くとの私の基本シナリオに沿った見方が現実的でないことが明白になった場合には、回復支援に向けた追加の金融政策措置を検討する必要が確実に出てくる」と述べた。
ウィリアムズ総裁は、FRBが担う最大雇用と物価安定という2つの責務の双方は、「当面は」未達成となると予想。欧州債務危機、および米国の緊縮財政措置が、米経済にとり「ワイルドカード」となっているとの認識を示した。
また「こうした理由から、現在の極めて景気刺激的な金融政策スタンスを維持することが重要となっている。最大雇用と物価安定の2つの責務を全うするために必要なら、さらなる措置を実施する用意を整えておく必要がある」と述べた。
ウィリアムズ総裁は自身の米成長率見通しを引き下げ、ロックハート総裁はFRBのコミュニケーション戦略により焦点を絞った先月の発言からトーンが変化。4月のFOMC以来自身の懸念が強まったことを明らかにした。
ここ数日FRB当局者の発言が続いているが、追加刺激策に関するコンセンサスはみえてこない。
JPモルガンのチーフ米エコノミスト、マイケル・フェロリ氏は6日の両総裁の発言について、「ハト派的だが決定的ではない」と表現。顧客向けリサーチノートで「これまでと比較して、追加刺激策に対してよりオープンマインドになった。ただ同時に、どちらも追加策が必要との結論に至ったとは言っていない」と指摘した。
<6月FOMCへの関心高まる> 続く...