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事件
お布施めぐり5億円所得隠し 葬儀会社などに国税指摘
2012.6.6 09:04
首都圏の僧侶派遣会社と葬儀会社が東京国税局などの税務調査を受け、僧侶が施主から受け取る「お布施」をめぐり、平成23年までの7年間で計約5億円の所得隠しを指摘されていたことが6日、分かった。僧侶から派遣会社へ支払われたお布施の一部が収入から除外され、葬儀会社へ渡っており、同局などは仮装・隠(いん)蔽(ぺい)を伴う悪質な所得隠しと認定したとみられる。
所得隠しを指摘されたのは、埼玉県川口市の僧侶派遣会社「グランド・レリジオン」と、千葉市の「セクト」など葬儀会社数社。グランド社はセクト社など葬儀会社から依頼を受け、宗派などに応じて登録している僧侶を派遣している。
関係者によると、グランド社は僧侶からお布施の一部を「仲介料」として受け取り、収入から除外。さらにその一部を葬儀会社へリベートとして支払っており、約2億円の所得隠しを指摘された。一方、セクト社など葬儀会社側もリベートを簿外で受け取っており、所得隠しの総額は数社で計約3億円にのぼるとみられる。
セクト社の担当者は「税務当局の指摘を受け修正申告した」、グランド社は「社長が外出中で対応できるものがいない」としている。
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