AKB48総選挙前にリユースショップが調査大量購入された特典付きCDの行方は!?
ダイヤモンド・オンライン 5月29日(火)8時30分配信
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写真:ダイヤモンド・オンライン |
6月6日に結果が発表される、「第4回AKB選抜総選挙」。5月23日に発売した投票シリアルナンバーカード付きのニューシングル「真夏のSounds good! 」が、初日売り上げ117.1万枚を記録し、早くも盛り上がりを見せている。
“投票権”を得るために、1人で数百枚購入するファンもいると言われる特典付きCDだが、複数枚購入されたCDはその後、どこへ行くのか。ゲーム・CD・書籍などのリサイクルショップ「エンターキング」を運営する「サンセットコーポレイション」(千葉県市川市)では、「特典付きCD大量購入の行方」を調査した。
調査期間は2012年5月8日〜14日。同社のモバイル会員を対象に実施したもの。有効回答数は1610人(男性1414人/女性196人、10代524人/20代639人/30代329人/40代以上118人)。
※「真夏のSounds good! 」はType-A、Type-B、劇場版の3形態を発売。投票シリアルナンバーカード付きはType-A、Type-Bのみ。
● 購入後に「売る」人は57.3% 複数枚の買い取りNGがネック?
調査で、同じCDを複数枚購入することがあると答えたのは1610人中792人。この792人に、複数枚購入したCDを、その後どうするかを聞いた。
「すべて保存する」と答えたのは23.5%、「知人に配る」人は16.5%。「売る」と答えた人が最も多く57.3%と半数以上だったが、「捨てる」と答えた人も2.7%いた。同社の広報担当者は、「リユース業界にいると買い取りを多く目にするため、個人的には『売る』という人がもっと多いかと思った」と話す。
一部では知られていることだが、リサイクルショップでは同一商品の2枚以上の買い取りを行っていない店も多い。これは、同社や「BOOKOFF」を運営する「ブックオフコーポレーション」などが加盟する「リサイクルブックストア協議会」の規定のため。盗品が売られることを防ぐなど防犯上の理由から、未開封商品や、同一商品の2枚以上の買い取り不可などを徹底してきた。これまでであれば同じCDを複数枚購入するのは考えづらい行為であったためだが、調査でも半数に近い792人が「ある」と答えているとおり、現在では複数枚購入するファンも少なくない。
また、AKB48のCDのように一時期に大量に出まわる商品は、買い取り価格が低く設定されることが多いという。昨年発売された「Everyday、カチューシャ(Type-A)」(第3回総選挙の投票権付きCD)の、同社での買い取り枚数は1200枚。買い取り価格は、発売から2週間ごとに10円→50円→100円と推移した。これは、発売開始直後に持ち込まれる枚数が多いためだ。
逆に、初動(発売直後に買い取りに持ち込まれる動き)が鈍いCDは発売直後の買い取り価格が高く、徐々に値を下げていく傾向がある。実際に同社で27枚買い取りがあったあるアーティストの特典付きシングルは、発売から2週間ごとの買い取り価格が600円→500円→300円で推移したという。
● 中古販売率は90% 特典ナシでも売れる? AKBのシングル
調査では、「Everyday…」の同社での販売率も明らかにしている。「Everyday…」は、1200枚買い取ったうち90%にあたる1080枚が売れた。これは他のアイドルに比べて高い数字で、同社では「広く認知され、ライトなファンが多いアーティストには、こうした傾向が見られる」と分析している。
同社では、発売開始から2日後の5月25日時点で「真夏のSounds good! Type-A」をすでに100枚程度買い取っているという。初夏の風物詩となりつつあるAKB48総選挙、リユース業界も熱く見守っている。
(プレスラボ 小川たまか)
小川 たまか
最終更新:5月29日(火)8時30分
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