ルソーの幸福論
ジャン・ジャック・ルソーの『エミール』って本ご存知ですか?この本は非常に具体的に幸福への方法論が説かれています。
例えば、第二編に「楽しみを味わえば味わうほど、幸福はわたしたちから遠く離れていく。はんたいに自然の状態の近くにとどまっていればいるほど、人間の能力と欲望の差はちち゛まり、したがって幸福から離れることが少なくなる。」という文が書かれています。食べ物もあまり手を加えずに食べるべし!酒は飲むな!みたいなことも書いてあります。
ルソーは「地味な生活に慣れるべし!」っていっているんでしょうね。でも今日なんかAKBの総選挙見るの楽しみでしたよね。この楽しみを拒否してテレビをつけずにボ〜としてろ!っていっても無理ですよね。
そこでこのように考えてみてはどうでしょうか。自分の手に入らない楽しみに直面したときにルソーの言葉を思い出せばよい、と。例えば私はあまりお金がないので高い洋服は買えません。でも高い洋服を買う楽しみが増えれば、幸福が私から離れていく、と考えればいいのです。買えないので悔しいから僻みでいっているだけかもしれませんし、事実そうでしょう。でも買えないことは決して不幸なことでないことは間違いないと思います。高い洋服を買わなくて不幸は訪れません。むしろ買えば幸福から離れてしまうとルソーはいっているわけです。そう考えて納得するのもいいのではないでしょうか。
地味におわる青春や人生。これは果たして不幸な青春であり人生なのでしょうか。私は健康で安心できる生活なら地味でも幸福な人生だと思います。ルソーのいう自然人のように生きる。これはどんな青春負け組の人にもできますし、実際私も負けっぱなしの青春を送ってきました(笑)。だから負け組であることを逆手にとって、ルソーの『エミール』を実践しましょうよ・・・・・ |