トップページ科学・医療ニュース一覧抗がん剤 負担軽減の検査法を開発
ニュース詳細

抗がん剤 負担軽減の検査法を開発
6月6日 4時45分

抗がん剤 負担軽減の検査法を開発
K10056338111_1206060637_1206060944

がん細胞だけを狙う抗がん剤と放射性物質を組み合わせ、抗がん剤が効くタイプのがんかどうかなどを調べる新たな検査法を、国立がん研究センターなどのグループが開発しました。がんの一部を採取する従来の検査に比べ、患者の負担を大幅に軽くできると注目されています。

国立がん研究センターと理化学研究所のグループは、一部の乳がん患者で効果を示す「トラスツズマブ」というがん細胞だけを狙う抗がん剤に、微量の放射性物質を組み合わせた薬剤を作りました。
薬剤をこの抗がん剤の効果があると判明している乳がんの患者に注射し、PETという装置で撮影したところ、転移したがんを含め体内にあるがん細胞が放射性物質で緑色に光っていました。研究グループでは、トラスツズマブが効くタイプのがんであることが画像で判別できたとしています。
一部の抗がん剤を使用する際には、薬が効くタイプのがんかどうか、体に針を刺してがん細胞を採取して検査する必要がありますが、研究グループは今回の方法を使えば、患者の負担を大幅に軽くできるとしています。
国立がん研究センターの栗原宏明医師は「がんが転移した場合も含め、患者の体を傷つけずに適切な治療薬を選べるようになる。ほかの抗がん剤でも開発を進めたい」と話しています。

[関連ニュース]
このページの先頭へ