既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、
ニコンサロンが突然、一方的に写真展の取り下げを通告してきたとのことです。
内容は以下の通りです。
(引用文)
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今日(5月22日)夕方ニコンサロンから『中国に残された日本軍「慰安婦」女性』安世鴻写真展の中止を一方的に報告されました。
DMも送られ、その請求書も今日届いたばかりです。9月に大阪でリコール展(新宿での写真展のアンコール写真展)の決定もニコン側が通知してきたところです。
私たちはこれをひとつの事件として捉え法的な立場で対応していきたいと思っています。
芸術を表現する場でひとりの写真家の人生をかけた作品がこのような理不尽な形で発表の機会を失ったことに憤りを感じ、
そして歴史的事実を隠ぺいしようとする力の存在を改めて実感しています。
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ネット上では、このことに関してニコンに対するバッシングが酷いもんです。
審査員の公平な審査のもと、見事合格して開催が決まった写真展にもかかわらず、
見えない圧力に屈してしまった世界のニコン、大変残念で仕方がありません。。。
反対する側の人たちは、この写真たちがどうやって撮られたのか、
写真家がどんな思いでこの写真たちを発表しようとしているのか、
考えようとはしないのでしょう。
また聞く耳も持たないのでしょう。
先日朝日新聞で大きく取り上げられた記事が彼らを刺激したのでしょうか。
あちらこちらで、同じような文面の「写真展中止を求める抗議メール」が拡散しているようです。
ですが、バッシングの中で写真展をものすごく宣伝してくれているようにも思えます。
写真展は無くなったと決まったわけではありません。
各地を回って行っている講演会も大盛況とのことです。
歴史的にも世界的にも、社会問題をテーマとした芸術作品が多く発表されている中、
日本は世界に対して恥ずかしくないのでしょうか。
まがいなりにも芸術に関わる人間として、
この写真展が予定通り開催されることを切に願うばかりです。