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宮城 石巻港に新型の荷役機6月6日 16時57分
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東日本大震災の津波で、船荷を陸揚げする荷役機の多くが壊れた宮城県の石巻港に6日、免震装置も備わった新型の穀物専用の荷役機が設置されました。
石巻市の石巻港では、東日本大震災の津波で多くの荷役機が壊れ、船荷のうち、とうもろこしや大麦など輸入穀物の取扱量は震災前の半分程度に落ち込んでいます。
こうしたなか、荷揚げを行っている会社がスイスの製造メーカーから新型の穀物専用の荷役機を購入し、6日、大型船から岸壁に移され、レールに取り付けられていきました。
荷役機は高さが30メートル、重さが300トンあり、地震の際、揺れを吸収する免震装置も備えられていて、スイスで各パーツが製造されたあと、韓国で組み立てられ、大型船で運ばれてきたということです。
この会社では、津波で3台あった穀物専用の荷役機のうち2台が流されたということで、試運転を行ったうえで、来月初めにも新型の荷役機を稼働させたいとしています。
荷揚げを行っている「石巻埠頭サイロ」の羽田徹社長は「新しい機械が導入され、徐々に震災前の状態に戻るのではないかと思い、ほっとしています。石巻港や産業の復興に向け少しでも力になれるよう、努力していきたいです」と話していました。
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