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金星の太陽面通過 観測始まる
6月6日 7時53分

金星の太陽面通過 観測始まる
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金星が太陽の前を横切る「金星の太陽面通過」と呼ばれる珍しい天体現象が、6日午前7時すぎから始まり、太陽の上を黒い点のような金星がゆっくりと動いていく様子が各地で観測されています。

「金星の太陽面通過」は、太陽と金星、地球が一直線上に並んだときに見られる現象で、日本では8年前に観測されましたが、次回は105年後で世界全体で見ても、6日が今世紀最後のチャンスです。
天体ショーは午前7時10分ごろから始まり、福岡県では、黒い点のように見える金星が太陽の左側からかかりはじめ、午前7時28分ごろ、太陽の中にすっぽりと入り、ゆっくりと動いていく様子が確認できました。
金星は、このあと斜め上の方向に進み、大きく蛇行しながらおよそ6時間半かけて太陽の上を移動し、午後1時47分ごろ太陽の右下から抜けていきます。
近畿地方から西の地域では晴れ間が広がっていて、すでに観測できているところが多く、今、雲が広がっている東日本や北日本でも雲の合間などから観測できるチャンスがありそうだということです。
国立天文台によりますと、観測するには、「金環日食」のときと同じように、日食グラスを使うか、天体望遠鏡で太陽の像をいったん板に写して見る方法などがあるということで、目を痛めるおそれがあるため、決して太陽を肉眼で見ないよう呼びかけています。

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