還付金詐欺:品川区職員装い 容疑で作業員の男逮捕 /東京
毎日新聞 2012年06月06日 地方版
区役所職員を装い、「医療費を払い戻す」と偽ってATM(現金自動受払機)を操作させ、現金を詐取したとして、警視庁捜査2課は5日、住所不定、建設作業員、杉山重生容疑者(42)を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕したと発表した。
同課によると、杉山容疑者は被害者に振り込ませた現金の引き出し役で、3月だけで約1200万円を引き出したとみられるという。
逮捕容疑は3月上旬、品川区の無職女性(59)方に同区役所の職員を装って電話し、「医療費を払い戻すので、ATMで言われた通り操作して」などとうそをつき、現金約28万円を振り込ませ、詐取したとしている。捜査2課によると「身に覚えがない」と容疑を否認しているという。
医療費や保険料を還付すると偽って現金を振り込ませる被害は今年に入って急増しており、警視庁のまとめによると、都内では今年1〜4月だけで昨年1年間の被害額の1478万円を超える7530万円の被害が出ている。【前谷宏】
〔都内版〕