福井県おおい町の時岡忍町長は6日、関西電力大飯原発3、4号機が再稼働した場合でも、原子力規制の新たな組織が発足後、安全性をあらためて確認するとされることについて「規制組織の安全基準に適合していないと判断されるなら、止めるのは当然だ」と述べた。
細野豪志原発事故担当相が、再稼働後でも規制組織の判断次第で運転停止する認識を示したことを受け、町役場で記者団に答えた。
一方、嘉田由紀子滋賀県知事、山田啓二京都府知事が発表した国の原発政策への再提言で、再稼働は期間限定にするべきだとしている点で時岡町長は「稼働の在り方は国が判断すること」とした上で「期間限定にすることは、規制組織の判断次第で止めることもあるというのとは違う」とけん制した。
再提言は特別な安全監視体制への両府県の参画も主張しているが、時岡町長は「40年間安全に取り組んできた福井県から専門職員が派遣されると聞いており、それで十分だろう」と述べた。