2012.6.2 05:03

前田憲男氏、尾崎さん「生き方に自然で正直」

前田憲男氏

前田憲男氏【拡大】

 大ヒット曲「また逢う日まで」などで知られる歌手、尾崎紀世彦(おざき・きよひこ)さんが5月31日午前0時5分、肝臓がんなどのため東京都港区の病院で死去したことが1日、分かった。69歳だった。

 1972年公開の映画「ゴッドファーザー」のテーマ曲のカバー「ゴッドファーザー~愛のテーマ」の編曲を手掛けるなど、35年以上の親交があったジャズピアニストで作曲&編曲家の前田憲男氏(77)は1日、サンケイスポーツの電話取材で訃報を知らされ、「とにかく突然のことで…」とショックを隠しきれなかった。

 「あのレベルの歌い手はなかなかいない。まれに見る才能の持ち主」と故人を讃える一方で、普段の尾崎さんについては「ひと言でいうと“自然児”。自分の生き方に自然で、正直な人。仕事に縛られることが嫌いで、『気持ちよく歌を歌っていれば幸せ』という人だった」と振り返った。

 ここ数年は会っていなかったといい、「体調が悪いとは聞いていましたが…。いまは『安らかにお休みなさい』と伝えたい」と故人を偲んだ。

(紙面から)