２００５年５月、新潟市でのサッカー日本代表試合前に国歌斉唱した際の尾崎紀世彦。表舞台から姿を消して約１年になるが…【拡大】
豊かな声量と長いもみあげのワイルドな風貌で人気を集めた尾崎。芸能界で４０年以上のキャリアを誇るベテラン歌手に、時ならぬ“失踪ミステリー”が持ち上がった。
２度の離婚歴のある尾崎が１人で暮らしていたはずの自宅は、東京・世田谷区の高級住宅街にある一戸建て。１９８９年に購入したが現在、人の住んでいる気配はない。
近所の人の話によると「２カ月ほど前に見たきり…」といい、神奈川県に住む実弟も「週刊女性」の取材に対して「１０年くらい会っていないから、（行方は）分からない」という。
かつてマネジメントを担当していた男性によると、契約は昨年５月に終了。大阪で参加する公演を直前でキャンセルした後で、その際に尾崎は「インフルエンザをこじらせて体調が悪い。ちょっと静養してくる。そのうち連絡する」と話していたが、尾崎はもともと携帯電話を持たない主義でもあり、連絡が取れない状態になっている。
若いころはオートバイや乗馬、サーフィンのほか、祭りの御輿かつぎを各地で楽しむアクティブ派だったが、「ここ数年は、お酒で体調を崩しがちだったのでは…」と話す別の関係者も。
テレビ出演は昨年１月に収録され２月６日に放送されたテレビ東京系「歌の楽園」（現在は終了）。ＣＤも０７年１２月に出したベストアルバムが最後で、販売元のユニバーサルミュージックとも現在は契約が切れた状態。
かつての担当者は「昨年もテレビ局から何度も出演オファーが来たのですが、本人と連絡が取れないのでお断りしてきた」と打ち明ける。
現在の居場所については諸説紛々。尾崎の好きだった国内の温泉地や海の見える場所、あるいは海外ではと推測する向きも。「とにかく元気でいてくれればいいが…」と“また逢う日”を待ち望む声が広がっている。
★埃被ったバイクが…
人気のない自宅のガレージには埃を被った２台のバイクと自転車が駐車されたまま。ニスが剥げ落ちた玄関の木製のドアは白ちゃけ、郵便受けには、チラシ類が詰め込まれていた。
１、２年前に尾崎さんの自宅前で会ったという近所の女性は「『（出演した）テレビを見ましたよ。いいお声でいらして』と声を掛けましたら、ニッコリなさって、丁寧に敬礼をして下さいました」。別の女性は「うちの前を通るときに会えば、あいさつをしてくれましたよ」と話していた。
（紙面から）