国際ニュース検索

再生可能エネルギーのイノベーション投資(3):ウォルマートの挑戦

  • 2012年06月06日 16:12 発信地:ニューハンプシャー/米国
  • 写真
  • ブログ
  • クリッピングする
  • 写真をブログに利用する

メキシコ市(Mexico City)のウォルマート(Walmart)の店舗(2012年4月26日撮影、資料写真)。(c)AFP/Yuri CORTEZ

【6月6日 RenewableEnergyWorld.com】省エネのためか自社PRのためか、米小売大手ウォルマート・ ストアーズ(WalMart Stores)が再生可能エネルギーの分野でも購買力を振るっている。自社の店舗で使用するエネルギーを100%再生可能エネルギーに転換するという非常に高い目標を掲げ、米国のソーラー発電が普及し始めたばかりの地域で先陣を切ろうというのだ。

 マサチューセッツ(Massachusetts)州のデバル・パトリック(Deval Patrick)知事は、2017年までに州内でソーラー発電25万キロワットを達成する目標を打ち出した。2007年にはわずか4000キロワットだった同州のソーラー発電容量は現在、10万キロワットまで伸びている。

 ウォルマートは2014年までに同州内にある27店舗の屋上に、総発電容量1万キロワットの薄膜太陽電池(PV)を分散導入し、マサチューセッツ州のソーラー発電に寄与すると発表した。

 これによって各店舗のエネルギー需要の10~15%を賄うという。実現すれば同州内最大の太陽エネルギー消費者となり、さらに拡大の余地もある。同州の目標から見れば小さなステップでしかないかもしれないが、自分の家の近くにウォルマートがあるのならば朗報だ。

 米環境保護庁(Environmental Protection AgencyEPA)のグリーン電力パートナーシップ(Green Power Partnership)によれば、ウォルマートは米国内で2番目に大きいクリーンエネルギーのオンサイト発電事業者で、年間の発電量は11億キロワット時。これは全世界にあるウォルマート店舗・関連施設のエネルギー需要の約4%にあたる。また2010年の時点で同社が外部から購入した再生可能エネルギー由来の電力は、同社の電力使用量の約18%に上った。

 ウォルマートが再生可能エネルギー100%の目標を達成するまでには、燃料電池やマイクロ風力発電、オフサイト発電の購入契約など多くの投資が行われる余地がある。(c)RenewableEnergyWorld.com/AFPBB News

【関連記事】
再生可能エネルギーのイノベーション投資(1):集光型太陽熱発電
再生可能エネルギーのイノベーション投資(2):廃坑と地熱発電

再生可能エネルギー専門サイト、RenewableEnergyWorld.comにこの記事の原文(英語)が掲載されています。

1日2回更新本日の必読記事:6月6日  午前版

世界各地で「金星の太陽面通過」世界各地で「金星の太陽面通過」(写真6枚)

このニュースの関連情報

利用方法についてこのニュースをブログなどに利用する

ブログに転載

このニュースをツイートする/ソーシャルブックマークに登録する

  • Buzzurlに追加
  • newsing it!
  • 楽天SocialNewsに投稿!

新着ユーザースライドショー

ユーザー制作のスライドショーをご紹介。無料で簡単な会員登録で見られます。

新着ユーザースライドショー一覧

中南米 北米 中東・アフリカ アジア・オセアニア ヨーロッパ 中東・アフリカ