PCオーディオの利点は、CDよりもはるかに高音質なハイビット・ハイサンプリングの「ハイレゾ音源」が再生できること。
CDは「16bit/44.1kHz」の圧縮された音源に対し、
PCオーディオではスタジオマスター音源である「24bit/48kHz〜192kHz」の高品質サウンドを楽しめます。
PCオーディオの2つ目の利点は、大容量の音楽ライブラリーを1台のパソコンで「一元管理」できること。
ダウンロード音源や手持ちのCDをリッピングしてパソコンに取り込めば、膨大な数の楽曲の中から聴きたい曲を検索して、
再生ボタンを押すだけで瞬時に音楽再生できます。
今までのように何百、何千ものCDを棚から探す手間がなくなり、
保管する場所が不要になります。 さらに、NAS(ネットワーク対応HDD)にCDやダウンロード音源を保存すれば、
音楽サーバーとして家庭内で音楽データを共有することができます。もちろんDAWソフトなどを使えば音楽編集も可能です。
PCオーディオを始めるために必要なものは次の5つです。
パソコンは、旧型のノートPCで十分です。本格的にPCオーディをやりたくなったらノイズ対策や静音対策がされているBTOパソコンなどを購入し、
サウンドカード・メモリー・電源などを強化してください。音楽管理・再生ソフトは、無料の「iTunes」「Foobar2000」「Winamp」などが
有名ですが、最初はiPod/iPhoneなどで使われている「iTunes」からスタートすればよいでしょう。
PCオーディオの音質は、音楽再生ソフトによって大きく変わるので、慣れてくれば無料のフリーソフトをいろいろ試し、自分の好きなソフトを見つけてください。
さて、PCオーディオで最も注目すべきものは「USB DAC」の存在です。
DACとはD/Aコンバーターのことで、デジタル信号をアナログ信号へ変換する回路です。パソコンデータはデジタル信号なので、
USB接続されたD/Aコンバーターを通し、アナログ信号に変換します。
次にアナログ信号に変換された音声データは、
プリメインアンプ(プリアンプ+パワーアンプ)で増幅されて、最後にスピーカーで音を鳴らす仕組みです。
次はパソコンとオーディオ機器の接続図を見ながら、PCオーディオの接続方法を見てみましょう。