それは、正しいことではない。何が悪かったのかを断罪「される」側の言葉が残らなければ、同じようなことはいずれすぐに起きる。そしてその時は、社会全体にとってもっと重大かつ深刻なインシデントとなっているかもしれない。
ミログに同情するというのではない。だから彼らを擁護するという趣旨で、このインタビューを行ったのではない。あくまで彼らの言葉をできるだけ残し、後世での検証の一助となることを目指したものである。
それゆえに、場合によっては〈真実〉と異なる論述となっている可能性もある。ステイクホルダーが多岐にわたる以上、検証不可能なことも多い。
もちろん、インタビューを終えた今、彼らが私に対してウソや詭弁を弄していたとは思わない。ただそれは私の主観的な判断に過ぎないし、当事者である以上、どうしても発言の機微に自らを防衛するような意識が無意識に働くこともあるだろう。それらはこのインタビューの限界でもある。
従って次回以降のインタビュー本文は、読者諸兄においても「これは本当だろうか?そして改めて何が問題だったのだろうか?」という意識を持ちながら、ご高覧いただきたい。