
※リブセンス社のSEO対策は弊社が手がけたものではありません
リブセンスのSEO対策研究第2弾です。
今回はコーディング方法を研究します。
対策ワードによってコーディング方法を変えるリブセンス
コーディングの基本中の基本は重要タグと本文中のテキスト内にターゲットとなるワードを記載しそれらをユニークにすること。
そして1ページに1ワードの対策がベストです。
ただ「無料 写真」「写真 無料」は分けるべきかという話では、同じページで対策をしてしまって構いませんが競合が多いワードなどは極力ページをわけたほうがいいでしょう。

基本中の基本
難易度が高いワードほど、この傾向は顕著ですがその原則を守って対策しているのがリブセンスが運営するジョブセンスというサイトです。
ジョブセンスは人材業界のなかでは、非常に難易度が高い「バイト」と「アルバイト」というキーワードのランキング対策に成功しています。何をやっているかというと、ワードによって表示させるサイトを変えてコーディング方法を変えているのです。(2012年3月当時)

ターゲットワード毎に重要タグの記載方法を変更(2012年3月)
掲載案件は全く同じですが、ヘッダー、フッター、カラム、本文中のテキストなどを変えて別サイトに見せ運営しています。調査当時はジョブセンスバイトというサイトが「バイト」でランクイン、ジョブセンスというサイトが「アルバイト」で上位にランクインしていました。現在はジョブセンスだけがランキングでは残っています。
ジョブセンス
http://j-sen.jp/
ジョブセンスバイト
http://www.alvisoar.com/
ページ毎にユニークなテキストを用意するリブセンス
リブセンスが運営しているような大規模サイトでは、大量にページが生成してしまうため各ページにユニークなテキストを記載するというのがなかなか難しいの実情です。例えばこちらは別の会社のテキスト記載状況です。

みてもらうと、『居酒屋』と『塾講師』以外の部分は同じということがわかります。特定の箇所だけキーワードが入れ替わるプログラムで、これ自体はどのサイトでも見られる方法です。
そしてこちらがジョブセンスの記載内容の一部です。

ジョブセンスが凄いところは、全く別のテキストを設置しているところです。
またテキストの内容も、塾講師や居酒屋のアルバイトを探している人にとって有益な情報になっているため、検索エンジンからの評価も高くなります。こういった大量のテキストをいれてしまうと、サイトの外観が崩れることが多いですが、このサイトはテキストを情報をもっと見たい方だけに対して表示されるようになっているため外観が崩れることもありません。
まとめに入ります。
まとめ
・難易度が高いワードは、対策サイトもしくはページをわける
・ページ毎にユニークなテキストを設置することがベスト
・テキストはそのページを探すユーザーにとってメリットのある内容が前提
上記のようなことはコストが結構かかるので、ジョブセンスほどしっかりできているサイトはあまりみかけません。ただコーディングはしっかりやってしまえば資産として残る対策なので是非これを参考に読まれている方の自社サイトでも取り入れてもらいたいです。

※リブセンス社のSEO対策は弊社が手がけたものではありません

こんにちは。
株式会社アルコの黒須です。
皆様はリブセンスという会社をご存知でしょうか?
史上最年少社長の上場企業ということで2011年に話題になりました。ビジネスモデルとしては媒体を運営させ、企業から広告掲載費を頂くというシンプルなものです。
掲載モデルをとっている会社は多くありますが、新しかったのは課金方法です。広告掲載費を成果があった際に成功報酬として企業からもらい、媒体を使うユーザーに対しては祝い金を支払うという、媒体を使うユーザー、出稿する企業にとってメリットが非常に大きい方式を採りました。
ただこのモデルを成立させるためにはリブセンスが運営する媒体に集客力が必要になります。それをクリアしたのがSEO対策でした。リブセンスは集客を効果的に成功させているため、広告宣伝費が非常に低いのが特徴です。実際営業利益率は40%を超えています。
リブセンスのSEO対策を研究することで、これからSEO対策をする人にとって大事なことを理解できるのではないか?と考え記事を書くことにしました。先日社外のセミナーで使った資料をもとに説明をしたいと思います。

リブセンスが運営するジョブセンスの月間のユニークユーザー数は業界でトップ
SEO対策における大事な3つの考え方とは?
リブセンスのお話をする前にSEO対策をするうえでおさえておきたい重要な考え方が3つあります。3つとは何でしょう?ほんの少しだけでもいいのでぜひ考えてみてください。
結論からいうとSEO対策はキーワード発掘、コーディング、リンクをもらうという3つの考え方を抑えるのが非常に重要です。リブセンスという会社を見ているとキーワード発掘、ページ作り、リンク集め、どれもが非常に洗練されています。

2012年3月時の計測結果
例えばキーワード発掘。こちらはリブセンスがどういったキーワードでランクインしているかをランダムにピックアップしていますが、競合他社が獲得できていない様々なワードでランクインしています。SEO対策は誰もが思いつくような検索ニーズが非常に大きいキーワードを先に手をつけることが多いですが、リブセンスはニーズは少ないけども、競合が目をつけていないキーワードを多くかき集めることで集客数を伸ばしています。
キーワードの見つけ方は?
結論からいうと、ビジネスモデルをもとに仮説を出して検証を重ねていくしか方法はありません。弊社は様々なアプリのなかから、便利なアプリを探せるhitappという媒体を運営しています。
例えばhitappをSEO対策するなら
「人気 アプリ」
「人気アプリ ランキング」
などのワードで探す人がいるだろうから、そういったワードで集客をしてみようと考えて、SEO対策を実施しします。
その後予め設定されたゴールが達成されるかどうかを検証し、キーワードを変えるかどうかを考えるという試みを繰り返しています。
その際の基準として使えるのが
・検索数
・コンバージョンレート
・コンテンツ作成難易度
・SEO対策難易度
の4点です。
検索数はgoogle、yahooキーワードツールを使い、コンバージョンレートは解析結果やリスティングの結果から判断をします。コンテンツ作成難易度は、ページを作るコストがどれだけかかるのかという話です。そして最後のSEO対策の難易度が大事です。これを判断するためにはそのサイトが別のドメインからどれくらいリンクをもらっているかを見るというのが一つの判断基準になります。
もちろんこれが全てではありませんがひとつの基準になります。
下のスライドはバイト関連のワードで検索をした際に、1ページ目に表示されるサイトがそれぞれ別のドメインからどれだけリンクをもらっているかを調査し、比較したものです。
これを見るとバイトよりもアルバイト、日払いバイトよりも短期バイトのほうが難易度が高いということが想定できます。 検索のボリュームやコンバージョンレートだけを見ても判断できないですが、こういった調査を行うことでSEO対策の難易度を定量的に判断できるようになります。

別ドメインからのリンク数を調査することで難易度を定量的に判断
またキーワードは3つの分類にわけて考えられることが多いです。検索ボリュームが多いが競合も多いため、対策に非常にコストがかかるビッグワード(単一ワード)、ボリュームは中規模なミドルワード、ボリュームは非常に少ないがコンバージョンレートの高いテールワードの3つです。
これからSEO対策をやる方には、ビッグワードのみに絞って対策することはあまりおすすめしません。ミドルやテールにおいて、競合が対策していない白地を見つけ、それに対応するページを作っていくのが中長期的にはコストを抑えることができます。

ざっくりわけると3つに分類できる
まとめ
・キーワードは仮説を使って探し、検索数、CVR、難易度、コストで振り分ける
・大事なのは競合が手をつけていないワードを見つけて集客をすること
次回はリブセンスがどんなコーディングをしているかを解説することで、SEO対策における2つ目の重要な要素であるコーディングに関してのお話をします。

こんにちは。
株式会社アルコの黒須です。
私が所属するアルコという会社にはSEO対策を中心としたウェブマーケティングコンサルを数多くの会社で手がけてきており,特にポータルサイトの集客施策の知見が数多くあります。
このブログではアルコ社の知見を皆様に提供することでウェブマーケティングのパフォーマンス向上に役立ててもらいたいと思っています。
またこのアルコという会社がどんな考え方で誰に、どういった価値を提供しているかを知ってもらいと思っています。
初めはSEOの話題が多くはなりますがウェブサービスの集客数、売上の上げ方などのマーケティング全般のお役立ち情報を紹介していくつもりです。
どうぞよろしくお願いします。