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政治
【正論】評論家・屋山太郎 消費税増税の「食い逃げ」許すな
≪社会保障政策での合意が先だ≫
両党とも、官益を増大させる組織肥大メカニズムが変わらないことを知るべきだ。官民格差の是正は今のところ、“約束”だけで、実現したのは何もない。
野田首相の一体改革に、自民党が注文を付けすぎると、消費税増税法案は成立する一方で、年金などの社会保障体制の構築は、時間がかかるから先延ばしする、ということになりかねない。
要するに、財務官僚による増税の食い逃げである。公共事業などはほとんど官僚機構を維持し拡大する道具だ。民主党は「コンクリートから人へ」の大政策転換を行い、国土交通相となった前原誠司氏が八ツ場(やんば)ダム建設の中止を宣言した。ところが、野田首相はあろうことか、後任に前田武志氏を充てた。前田氏は典型的な建設官僚で、果たせるかな、八ツ場ダムの再開、新幹線3線の着工、高速道路の4車線化を復活させた。社会保障体制を切り離して増税先行となれば、それはまたぞろトンカチ行政に使われるだろう。
まず、官の無駄を洗いざらい整理せよ。次に社会保障政策について民主・自民が合意した後、増税と一体化させて、法案を成立させよ。今の状況は食い逃げ路線を走っているようにみえる。(ややま たろう)
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