奏さん感想ありがとうございました。
投稿するのが遅れた理由は、特にありません。
しいて言うならば新学期で疲れてしかもパソコンは滅多に使えずipadで打っていたからです。
すみませんでしたm(__)m
3話
いま私の前には白昼堂々盗難することを宣言したバカな人がいる。
今日は久々に屋上で昼食をとろうと思い授業が終わってから急いできたつもりだったんですが…なんか残念な人に会ってしまいました。
まず第一印象は『丸い』
これしかないですね…
これ以上ないくらいしくっりきます。
顔は少し横に伸びたスライム?のような感じですね…とんがりがないのが不思議に思えてきます。
体は身長が低いせいもあると思いますが足の短さが全体を丸く見せています。
「あ…あの!!」
よく見ると汗を顔全体にかいていますね。
顔色も病気に罹ってるんじゃないかと思うくらいに蒼白い。
いえ蒼白というべきでしょうか。意味は同じですが…
「あの!!反応してください!!」
むっ!!
なんなんですか私の趣味を邪魔するとは…
「うるさいですね…なんなんですか?」
私は少し怒ってますよ的な顔をしながら少年に顔を向ける。
すると少年は少し怯んでしまったようで顔をそむけた。
「で、なんですか?」
「あっそうでした。あの…さっきの言葉聞いてましたか?」
さっきの言葉?
ああ、あの堂々とした泥棒宣言ですか。
「聞いていたからあなたに言ったんですよ『大声で盗む発言なんて…すごいですね。何を盗むんですか?』と」
言った瞬間さらに少年の顔が蒼白になっていく今にも倒れてしまいそうな酷い顔だ。
「あのできれば忘れてほしいんですが…」
「嫌です」
即答する。
少年も口をあけ『なぜ?』と問うような顔で固まっている。
「あの何でですか?」
「なんで私が名前も知らない人のお願いを聞かないといけないんですか?」
「え?…僕の名前知らないんですか?」
「ええ知りません。私はこの学校の人の名前を5人くらいしか知りませんしかもみんな愛称で呼びます!!」
ドンと胸を張って言う。
はっきり言って胸を張れることなのだろうか?
「でも僕あなたの名前知ってますよ?」
「え?何で知ってるんですか。まさかストーカー…」
「違います!!あなた新田和樹さんでしょう?」
「何で知ってるんですか!?まさか全校生徒の名前暗記してたりする新手の変態?」
「それも違います!!っていうか同じクラスですよ。しかも席はあなたのななめ後ろです!!あなたと世間話をしたことはないですけど時間割を聞かれたりはしました」
カズキが固まった。
いやその場の空気が凍りついた。
カズキは少し震えながら口を開く。
「じゃ…じゃあ私はこんな面白い形の人と普通に話していたんですか?」
「はい。話してました」
「最後に話したのはいつですか?」
「一昨日です。時間割を聞かれました」
ガーン…その効果音が流れるような口をあけカズキは再び固まった。
若干石化してるようにも見える。
「あのなぜ驚いてるかわからないんですけど…もしかして僕のこと覚えてなかったんですか?ちなみに有田晴雪っていいます」
「え?ああすいませんね。少し取り乱しました。それとあなたのことは全くと言っていいほど覚えてませんでしたよ」
「なんかはっきり言われるとかなり来ますね」
「まぁさっきのは無かったことに…ところで何を盗むんですか?」
「は?何のことで…」
言いかけたところで少年は何かを思い出したように顔を青ざめ汗をかきだした。
「そんなに青ざめてどうしたんですか?」
「あッ!!あのさっきから何分経ちました!?」
切羽詰まった様子で聞いてくる。
「少ししか話していませんからさほど立ってませんけど…ああ2分ですね」
「ああ時間があと一分しか残ってない…」
「なんか待ち合わせでもしてたんですか?してなら引き留めてすみませんでしたねって泥棒宣言した人が待ち合わせなどしてませんか」
「すみません!!!」
少年は意を決したように殴り掛かってきた。
この場所はちょうどカメラの死角なので証拠も残らないと踏んで行動を起こしたのだろう。
しかし身長差がありすぎるのか遅すぎる顔を狙ったパンチは簡単にカズキに止められた。
カズキはかろうじて床についているハルユキの足をはらう。
支えを失ったハルユキの体は重力に従い転がった。
「まったく、いきなり謝ったかと思えば殴りかかってくるなんて…いったいなんなんですか?」
「痛っ~。ほんとにすみません」
「謝った瞬間殴りかかる人が何を言いますか」
「すみません」
「あまりいうと言葉の価値がなくなりますよ。で?なぜいきなり殴りかかったんですか?」
いきなり殴りかかられたのは意味が分からないそうでカズキは質問する。
しかしハルユキは答えられないのか無言のままだ。
「喋れないということですか…仕方ないですね。なにが欲しいんですか?」
「できればお金を貸してください」
「いきなりですね。何に使うんですか?」
カズキのその質問も答えられないのかハルユキ目をそらして無言のままだ。
カズキはハァとため息を吐いた。
「仕方ないですね。しかし何に使うかは教えてください理由もわからず貸したくはありません」
するとハルユキは何か考えるようにしばらく俯いた。
「答えてくれないなら貸しませんよ?ちなみに今のやり取りで一分が経ちました」
そういうとハルユキはさらに顔面蒼白になり倒れた。
しかも顔面から倒れおまけに鼻血をだすというおまけつきで…
残されたカズキは
「なんでいきなり倒れるんですか!?しかも鼻血を出すというおまけつきだなんて!!」
カズキは一人むなしく呟く
ハルユキを運ぼうにも重たく一人では無理だろう。引きずれば可能だが…
時間はむなしく過ぎていった。
◆◆◆◆◆
その頃屋上
「あいつこないな…」
「腹減ったんだけど…」
「さっきここ来るとき見たんだけどあのカズキにブタ君からまれてたぜ」
「まじか…っていうかそれでも遅いだろ」
「意外とカツアゲされてたりな」
「「いやそれはねえよ!!」」
「ひとまず明日裸で屋上に放置するか…」
「そうだな…」
このあと不良と仲間達は自分たちで購買に行きました。
カップリングは黒雪姫×カズキで行こうと思います。
続いてはハルユキのヒロインなんですが…どうしよう?
やっぱオリキャラ入れようかな…
ちなみにオリキャラはカズキの「子」の設定で行こうと思います。
感想・アドバイスお持ちしています。
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