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浦安市 がれき埋め立て公園に
6月5日 14時50分

浦安市 がれき埋め立て公園に
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千葉県浦安市は、東日本大震災で発生した岩手県と宮城県のがれきを受け入れたうえで焼却せずに沿岸部の海に埋め立てて広大な公園を作るという、これまでに例のない構想をまとめ、受け入れの実現に向けて国と協議を始めました。

この構想は、東日本大震災で液状化の被害を受けた浦安市が、東北地方の被災地を支援しようと検討を進めてきたもので、このほど概要がまとまりました。
それによりますと、浦安市舞浜の「東京ディズニーシー」に隣接する、三角形をしたおよそ27ヘクタールの東京湾の海域を囲む形で堤防を作り、その中に岩手県と宮城県の被災地で出たがれきを焼却せずに埋め立てるということです。そして、この上に土を盛って植樹を進め、広大な公園として整備するとしています。
浦安市は、この方法で160万立方メートルから250万立方メートル程度のがれきを受け入れることができると見込んでいます。
環境省によりますと、東日本大震災で出たがれきを焼却せずに海に埋め立て、公園をつくるという構想はこれまでに例がないということです。
しかし、堤防の建設には多額の費用がかかるうえ、事前に環境への影響を調べる必要があることなど、実現するにはさまざまな課題があり、浦安市は費用の負担や今後の手続きなどについて国と協議を始めました。
浦安市の松崎秀樹市長は「同じ被災地として東北の復興に少しでも貢献したいと今回の構想を提案した。ハードルは高いと思うが、国に事業化を働きかけたい」と話しています。

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