東京の産廃事情
事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、法で規定された20種類が産業廃棄物と呼ばれている。
ここでいう事業活動とは、製造業や建設業などのほか、オフィス、商店等の商業活動や、水道、学校等の公共事業も含まれている。廃棄物というと工場から出るようなイメージを持つ人がいるが、そんな事はないのだ。
水道などの公共事業で出る廃棄物も含まれるので、人口の多い東京都心でも産業廃棄物は出ているわけだ。ただし、事業活動に伴って排出される廃棄物であっても該当しないものはある。これは一般廃棄物とよばれるもので、事務所などからの紙くず、段ボール、飲食店からの残飯、小売店からの野菜くずなどは「事業系一般廃棄物」と呼ばれて区分けされている。
東京では、特にこうした処理施設が少ないため、近隣の件へ持ち出す事が多くなっている。事業者としては都心の仕事はありがたいだろうが、近隣住民としては迷惑なだけで、こうした処理場の話が持ち上がるたびに住民の反対活動が展開されることになる。