(CNN) キューバのラウル・カストロ国家評議会議長の娘、マリエラ・カストロさん(49)が訪問先のニューヨークでCNNとの独占インタビューに応じ、米大統領選ではオバマ大統領が再選されることを望むと述べた。
インタビューは1日に収録され、4日に放映された。カストロさんは「個人的な見解」として、オバマ大統領は周囲からの制約で能力を十分に発揮できていないと指摘。「オバマ大統領は再度のチャンスを必要とし、理想の実現に向け周囲からの後押しを求めている」と語った。
オバマ大統領が対キューバ禁輸措置を解除する可能性についても、「米国民からの政治的支持さえあれば、カーター政権時代と同等かそれ以上の関係改善が可能だろう」と述べた。カーター元大統領は1977~81年の在任中、キューバへの渡航禁止などの制裁を緩和した。
カストロさんはまた、09年にキューバで拘束され、政府転覆を謀った罪で15年の刑期を言い渡された米国人の開発支援スタッフ、アラン・グロス氏について、釈放を支持するとの立場を示した。ただし一方で、米国がスパイ容疑で逮捕したキューバ人5人も同時に釈放するべきだと主張。キューバ側がグロス氏の尊厳に配慮しているのに対し、5人の刑期や処遇は不当だとして、米国側を非難した。