民間から初めて防衛相に就任した森本敏氏が５日午前の閣議後、防衛省に登庁し、記者会見で「今日は新しい気持ちで出てきた」と本格始動を宣言した。国会議員でない防衛相によるシビリアンコントロール（文民統制）に与野党などから懸念が示されていることについては「全然気にしていない。日本の防衛にまい進する努力をする中で皆さんに理解していただこうと思う」と述べ、問題ないとの考えを改めて示した。

　森本氏は閣議後に複数の閣僚から「シビリアンコントロールについていろいろな意見があるが、全く気にせずに頑張っていきましょう。皆でサポートしますから」と激励されたという。午後には儀仗（ぎじょう）隊による栄誉礼を受け、田中直紀前防衛相からの事務引き継ぎに臨む。【朝日弘行】