5日午前3時5分ごろ、大阪市淀川区十三東1丁目の路上で、逃走中にパトカーへの衝突を繰り返した乗用車に、大阪府警淀川署地域課の男性巡査部長(26)が拳銃を発砲した。運転席にいた40代の男に弾があたり、男は搬送先の病院で死亡した。
淀川署によると、死亡した男は、所持していた病院の診察券などから指定暴力団山口組系組員の佐古智正容疑者(47)とみられる。同署は佐古容疑者を殺人未遂と公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕したが、上半身に弾があたっていたという。また、助手席にいた自称大阪市平野区、無職の岡本秀史(ひでし)容疑者(47)も公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕した。岡本容疑者は「横に乗っていただけ」と容疑を否認しているという。
5日午前2時45分ごろ、現場から北約2キロの淀川区新高3丁目の飲食店駐車場で、白いセダンタイプの乗用車を発見。パトロール中だった巡査部長と巡査長(29)は、同種の車による車上狙いが大阪府内で多発していることから、職務質問しようと近づいたところ、車が駐車場のフェンスを突き破って逃走したため、パトカーで追跡を始めた。
車はその後、約15キロにわたる逃走中、パトカーに何度も車体を衝突させ振り切ろうとしたという。約20分後、現場路上でパトカーが車の前に回り込み、巡査部長が路上に降り、停止を求めた。車はいったん停止したが、巡査部長に向けて発進したため、巡査部長が警告のため、車のタイヤに向けて2発発砲。その後、運転席めがけて3発発砲したという。
2人が乗っていた車からは、ガラスクラッシャーと軍手が見つかったという。
淀川署の広瀬敬治郎副署長は「現時点では、適正な拳銃の使用であると考えている。交通違反を繰り返しながら車体をパトカーに繰り返しぶつけるなど危険な運転をしていたため、府民に危害を加える恐れがあった」と話した。