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2012年6月4日(月) 19:45 |
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犬養木堂の手紙など46通見つかる
五・一五事件で、青年将校の凶弾に倒れた岡山市出身の政治家・犬養木堂は、今年が没後80年に当たります。 先日、木堂の手紙など46通が、新たにみつかりました。 木堂の一面を知ることができる資料として注目されています。
犬養木堂は、明治から昭和にかけて政党政治の確立に尽力しました。 岡山市北区の生家跡にある犬養木堂記念館では、現在、没後80年を記念した展示会が開かれており、故郷である川入地区の住人が保管していた作品20点が展示されています。 中には木堂が還暦や新築祝いとして地区の住民に送った書もあります。 地域の人たちとの関わりを大切にしていた木堂の人柄がうかがえます。 さらに、木堂の意外な一面を知ることができる書簡が、先月、長崎県で見つかりました。 これは木堂が中国のある友人に宛てた手紙や電報46通で、そのほとんどが趣味の書道で使う墨の買い付けに関するやりとりだということです。 墨を買いたいが、650円は高すぎる。 500円ぐらいにならないか? あなたの力でなんとしてでも手に入れたいという内容で、政治家木堂の意外な一面を知ることができます。 犬養木堂記念館では、書簡を通して政治家としての一面だけでなく、庶民的な木堂を知ってもらい、より身近に感じてもらいたいということです。 新たに見つかった書簡は来年、一般公開される予定です。
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